2011年3月11日。東日本大震災により、多くの方が尊い命を落とされ、住み慣れた家や地域とのつながりを失いました。私たちの活動する石巻地域においても、町全体が水没した場所もあり、ライフラインは寸断されて回復の目途が立たない中、被災地全体に不安と混乱が渦巻いていました。それでも私たちは、自社の再建と地域の復興を信じ、社員、そして地域の皆様と心を一つにして壁を乗り越えてまいりました。人とのつながりの大切さを改めて感じ、全国からたくさんの温かい支援や励ましをいただきながら歩んだ10年の道のりでありました。
大震災から10年。私たちは事業所の半数以上が被災し、社員、そのご家族の命を失うどん底を味わう経験をしました。そこでは「利用者のために」、「地域のために」と社員と共に寸暇を惜しみ、実直に復旧・復興に努めてきたことが「人」として「企業」として学び・成長の機会となって、なんとか危機を乗り越えられたのではないかと感じております。
これからの10年。現状コロナ禍への対応という試練に忙殺されておりますが、この新たな試練を自分と会社を成長させてくれる機会と信じ、あの大震災の時の気持ちを思い起こせば必ず乗り越えられると考えています。私たちはこれからも人と会社と地域が共に発展する社会を目指して取り組んでまいりますので引き続きご指導ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。
ぱんぷきん介護センター 代表取締役 渡邊 智仁